上顎骨の上の部分には、上顎洞と言って、頭蓋骨の中に穴の開いた部分(空洞)があります。
通常のインプラントは、上顎洞の下の部分に埋め込むわけですが、そこの骨が足りない場合があります。そういう時に、上顎洞を持ち上げて、インプラントを埋め込む手術方法です。サイナスリフトとソケットリフトの2種類があります。
「サイナスリフト」は、上顎洞の横からアプローチします。その為、手術による負担が比較的大きくなります。
【費用】1本 220,000円+消費税
【リスク・副作用】上顎洞粘膜を破るリスクがあり、身体への負担が大きくなることがあります。
「ソケットリフト」は、歯槽頂(上顎洞の真下)からアプローチするため、手術の負担は少なくなります。
【費用】1本に付き 70,000円+消費税
【リスク・副作用】上顎洞炎のリスクがあります。また、術後に鼻の閉塞感や出血などの症状が出る場合があります。
上記の図はソケットリフトの説明図になります。
高さが足りない部分の、上顎洞底を若木骨折させ、そこに人工の骨補填材を挿入して、オステオトームという器具で、上顎洞底を押し上げます。
十分、上顎洞底が持ち上がったところで、インプラントを埋入します。持ち上がった、上顎洞の部分は4〜5ヶ月で骨に代わります。
最近は、全国的にも負担の少ないソケットリフトが好まれるようです。当院でも、なるべくソケットリフトを行うようにしております。
ただ、極端に骨量が少ない方は、サイナスリフトも行います。
いずれにしても、上顎洞が下に下がってきてる方は結構多いですので、これらの手術の頻度は結構高いです。
GBRとは、Guided Bone Regenerationの略で、日本語では骨誘導再生法と呼ばれています。骨が足りない場合に増やす方法です。
インプラントをしようと思っても十分な骨量がない場合、用いられるテクニックです。
【費用】1本に付き 80,000円+消費税
【リスク・副作用】術後1週間程度、腫れや痛みが出ることがあります。
@インプラントを埋め込むには、表側の骨量が足りません。
Aメンブレンと呼ばれる特殊な膜で、骨を作りたい場所を覆います。作る場所には、人工の「骨補填材」を入れておきます。そこに「骨芽細胞」は集まり、骨ができます。
B約4〜5ヶ月で、新生骨ができあがります。
骨が少ない方はたくさんおられます。数年前なら、そういう方は手術ができませんでしたが、最近はGBRの大きな進歩により、たくさんの骨を作ることができるようになり、殆んどの方に手術が行えるようになりました。
サイナスリフト・ソケットリフト・GBRなど骨を増やす方法についてのご質問がある方はお気軽にご相談ください。
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