インプラントの手術は当然ながら麻酔をして施術いたします。当院の医師は麻酔の技術もしっかりとしております。麻酔がきちんとかかれば痛むことはありません。
麻酔を打つ際に痛むことをを気にされている方もおられるかと思いますが、麻酔を打つときにもほぼ無痛でできる方法もありますのでご心配になる必要はありません。
痛みもさることながら、心理的にインプラントの手術に対する不安を覚えるかたもいるかと思います。そういった方には術前に精神安定薬を飲んでいただいております。この薬には、体をリラックスさせ、不安を和らげる作用があります。
それでも不安に感じられる方には、別途料金がかかりますが、静脈内鎮静法(セデーション)という方法もご用意しております。
静脈内鎮静法は恐怖心が強い方には最もお勧めできる方法です。完全に意識を失わせるような全身麻酔ほど強力な麻酔ではなく、うたたねをしているような状態になります。
全身麻酔は体への負担が大きいですが、静脈内鎮静法でしたらそのような心配もありません。
静脈内鎮静法については、事前によくご説明いたしますので、お気軽にお尋ねください。
インプラントの手術当日は急激な運動やサウナ、飲酒などはお控えください。
過度に気を使い、絶対安静になどする必要はありませんが、あまり疲れるような事はなさらない方がいいでしょう。特に、インプラントの本数が少ない時には殆ど生活に影響することはありません。
術後、多少痛むことがありますが、痛みの程度は歯を抜いた時と同程度です。
腫れる場合もありますが、術後投薬により、3〜7日程度で腫れはひきます。
血圧に関しても事前に十分なカウンセリングを行いますのでご安心ください。
インプラントの手術中は常時、血圧、脈拍、脈波、血中酸素濃度の測定を行います。血圧が高い方は直前に、 降圧剤を飲んで頂きます。場合によっては内科の医師にコントロールして頂くこともあります。
糖尿病と密接な関係を有するものが、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)というものが有ります。この値が7よりも下なら大丈夫です。7よりも上だと、成功率は下がります。
さらに、ここ数年で、糖尿病の方でも骨と結合しやすい『HAインプラント』が開発されました。チタンの表面にHA(ハイドロキシアパタイト)を結合させたもので、骨を呼び込みやすい(骨誘導能)性質を有しています。
当院では万が一、骨と結合しなかった場合は治療費は頂いておりません。
これは、事前にインプラントが結合するかどうかをきちんと診察・検討しているからこそできることです。無理な治療を患者様に強要するようなことをせず、成功に自信をもって施術を行っております。
骨粗鬆症であっても全く手術を行えない訳ではありません。
もちろん、タイプT・ タイプUの骨密度に十分な数値が有る方は、低密度であるタイプV,タイプWよりも初期固定がとりやすいため、インプラントの埋め込みには有利です。
骨密度がタイプIV(低密度の海面骨が非常に薄い皮質骨層で覆われている状態)でしたら、成功率が下がるので通常行いません。
しかし、タイプIVでも、煙草を吸わない方でしたら成功する時もあります。タイプIII(十分な強度をもつ高密度の海面骨が薄い皮質骨層で覆われている)で煙草を吸わない方なら、まず大丈夫です。
術中に骨に十分な密度が無いと判断したら手術を取りやめます。
術後、万一インプラントと骨が結合しなかった時は費用は頂きません。
煙草から摂取するニコチンは、歯周病の原因になり、骨結合を阻害する要因にもなりますので、あまり好ましいとはいえません。術前術後に関して禁煙をしていただくことで成功率が上がります。
日常的には喫煙を減らして頂くことが望ましいですが、定期検診(PMTCといった歯のクリーニングを主にします)に確実に来て頂き、メンテナンスを怠らなければ通常は問題ありません。
インプラントはMRI撮影の際に、悪影響があるという、間違った認識を持たれている医師もいらっしゃるようですが、純チタンでは、全く問題ありません。
MRI装置とは磁石を用いて被ばく無しに人体の情報を得る装置です。MRIにおいて注意を要するのは磁性体(磁石にひきよせられる性質)を持っている金属です。
インプラントに使用されているチタン金属に分類されておりますが、非磁性体(磁石に引き付けられないもの)であるためMRIに関しては問題ありません。
体にはアレルギーを起しやすい金属とアレルギーを起しにくい金属があります。一般に卑金属はアレルギーを起こしやすく、貴金属は耐食性が高く、金属アレルギーを起こしにくい傾向にあります。
金、プラチナ、チタンといった金属は後者になります。
インプラントは純チタンでできています。純チタンは生体親和性に極めて優れていて、アレルギーを起こしにくい素材です。
純チタンは大気中では表面は二酸化チタン(TiO2)の皮膜で包まれるために、チタンが溶出しません。
チタン表面は酸化膜でおおわれ、不動態といって金属が普通の状態で示す反応性を失った状態になります。また、活性水素を放出し、制がん作用も持つ金属です。
活性水素は、体内の老化現象の根源と考えられている活性酸素を還元させる効果を持ち、がん細胞が分裂増殖するのを防ぐとされています。
インプラントの手術に関して不安に感じておられる方はお気軽にご相談ください。
無料初診相談ではドクターが診察・CT撮影などを行い、治療方法・期間・費用を詳しくご説明します。何でもご相談ください。